本を読む本と三色ボールペン読書法(10) 〜本に書き込む(1)〜

By infrahypnotism

さて、本を読みながら四つの質問に答えていかなければいけない訳ですが、それには頭の中だけでなく、書きながらの方がはるかに容易です。

しかし、本に書き込みをするなんて・・・という人は多いです。
私も以前はそうでした。

本を買ったとき、その本は確かに読者の所有物となる。着る物や家具を買ったときと同じである。だが、本の場合、これはほんの序の口にすぎず、本が本当に読者のものになるのは読者がその内容を消化して自分の血肉としたときである。自分の血肉とする最良の方法−−−それが行間に書くことなのだ。
本を読む本57ページ

言い換えると、
インクのシミがついた紙の束を手に入れただけで満足するか、その内容を理解し身につけて満足するか。
後者ならば行間に書き込むのが最良の方法だ・・・
ということでしょうか。

最良で有る理由は、

  1. 目覚めていられるから
    やはり体を動かした方が眠くなりませんよね。
  2. 積極的読書とは考えることであり、考えたことは言語で表現されるものだから
    自分ではわかっているつもりでも、言葉として表現できないと本当にわかっているとは言えません。
    言葉として書き込むことで、本当にわかっているということを確認できます。
  3. 自分の反応を書きとめておくことは、著者の言っていることを思い出すのに役に立つから
    全てのことをいつまでも覚えていられる人なんていませんよね。

特に二番目の項目は、我々催眠を行うものとしては重要です。
暗示文は被験者に聞かせないと通じません。
被験者に聞かせるには、言葉として表現できていないといけません。
暗示文を作るときは、頭の中だけではなく、実際に言葉にすることが重要です。

でも、やはり本に書き込むなんて・・・と躊躇している人は、以下の部分を読むと良いでしょう。

読書は著者と読者の対話でなければならない。たぶん著者はその問題について読者よりも多くのことを知っている。でなければ読者がその本をわざわざ読んだりするはずがない。しかし理解するというはたらきは一方通行ではない。本当に学ぶには自分自身に問いかけ、それから教師に質問をしなければならない。教師の言っていることがわかったら、教師とのあいだで議論をたたかわすことも辞さぬようでなくてはならない。本に書き入れをすることは、とりもなおさず、読者が著者と意見を異にするか同じくするかの表現なのである。これは、読者が著者に対してはらう、最高の敬意である。
本を読む本58ページ(強調は引用者)

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