‘仕組み’ カテゴリーのアーカイブ

イメージ文と驚愕文

2008年10月9日

「暗示文」という表現をよく聞きます。
実際、このブログでも暗示文という表現を使っています。
しかし、実際には暗示文は単独の文ではなく、複数の文からなる文章です。

今まで、催眠はイメージだと説明してきました。
この、イメージを伝えるための暗示文をイメージ文と呼びましょう。

暗示文にはイメージ文以外にも、驚愕文とでも呼ぶべき文章があります。
その名の通り、驚愕法で使う暗示文です。

では、イメージ文と驚愕文はどう違うのでしょうか?

イメージ文
イメージを伝え、また暗示の内容を納得してもらうための文章。
豊富な語彙に裏付けられた豊かな表現、被験者に対応した説得力を持たせる。
驚愕文
驚愕法で使われる暗示文。
そのため短く、強烈な文が用いられる。
擬音や形容詞の一単語などが多用される。

イメージ文は、十分な表現力や説得力を持たせるために、ある程度の長さを持ちます。
驚愕文は驚愕法で使います。驚愕法はタイミングが命ですから、いきおい驚愕文も極めて短くなります。

時々、この区分が曖昧な人を見かけます。
イメージ文を使うべき時に、短くぶつ切りの文だったり、驚愕文を使うべき時に、長々と説明していたり・・・

イメージ文と驚愕文をうまく使い分け、より効果のある暗示文を作成してください。

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効果的な追い込み暗示とは

2008年7月2日

以前追い込み暗示が重要でカタレプシーでは追い込み暗示が無いとすぐ解けてしまうと説明しました。

では、追い込み暗示はどんなものでも良いかというと、暗示はイメージでではイメージを伝えなければならないと説明しました。

ここでは、別の観点から、カタレプシーの追い込み暗示の仕組みを考察したいと思います。

ところで、かかってしまったカタレプシーを解いたことはありますでしょうか?
例えば、握った手が開かないカタレプシーを解くときは、開こうとしても無駄です。
「開かない」というカタレプシーに既にかかっているので、開こうとしても開く訳がないのです。

古典催眠のカタレプシーは力が思いっきり入っていて固まっている状態です。
ですから、開こうとしなくても、力を抜いてしまえばカタレプシーは解けます。

つまり、カタレプシーの追い込み暗示では、「力を抜けば良い」ことに気づかせないことが重要になります。
逆に言えば、開かない/力が入ることに意識を向けさせれば良いのです。

それには、

  1. 固い/開かないことを認識させる
  2. 開くことに挑戦させる

というパターンが有効です。
開くことに意識が向いている間は、力で開こうとするので余計に固まるのです。

私は固い/開かないというイメージを定着させた後、「開こうとしてみてください」「開こうとすればするほど力が入って・・・」というフレーズを良く使います。

追い込み暗示も、その仕組みを理解してから作文するのと、仕組みを考えずに作文するのとでは効果が全く違います。
追い込み暗示に限らず、全ての点で常に仕組みを考えるようにしてください。

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タイムストップとは

2007年10月22日

催眠術の大技にタイム・ストップがあります。流派によってはフリーズとも呼びます。
ある合図で被験者の時間を止める大技です。

この演目は以下の要素で構成されています。

  1. ある合図で下記の現象が起こる。
    • 全身硬直
    • 開眼無意識
  2. ある合図で覚醒する
  3. 覚醒時にタイムストップ中の記憶はない

つまり、これらの要素を発現するような暗示文を作成する必要があります。
また、これらの現象を発現するためには、被験者には

  • 運動支配域
  • 記憶支配域

まで到達する被験性が無いといけません。

特に問題になるのが記憶支配で、これがないとタイムストップではなくて、ただのストップになってしまいます。
記憶支配に関しては以前に書いたように、現象自体は記憶支配に見えても実は運動支配だった…なんてことがありますので、周到な確認が必要です。

また、合図で瞬間的に現象を起こすので、被験者は驚愕に反応する人で無いといけません。
時々、驚愕にまったく反応しない人もいますので、気をつけましょう。

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覚醒時の数はいくつでもよい

2007年9月30日

以前に覚醒の重要性について書きました。

一般的に覚醒暗示では数を数えることが多いです。
この時、3なのか、5なのか、10なのかを気にする人がいます。

しかし、数値にこだわっているということは、覚醒暗示の仕組みを理解していないということになります。
覚醒暗示に数値自体は関係ありません。

  1. 催眠を深くする
    中途半端な状態から覚醒してもすっきりしません。
    一度、十分にリラックスできるまで深化します。

  2. 覚醒の指示をする
    覚醒暗示に限らず、古典催眠の暗示は「○○になると××になります」の形式です。
    この形式で覚醒を指示します。
    この時に具体的な数値を指定します。

  3. 徐々に覚醒していく
    覚醒暗示はここがポイントです。
    被験者のペースに合わせて、指定した数値まで数えていきます。
    この時に、段階的に覚醒していることを示します。

  4. 大き目の驚愕で覚醒する。

ぐっすり眠っているときに、いきなり叩き起こされたら気分悪いですよね。
催眠の覚醒も同様で、徐々に、被験者のペースに合わせて覚醒していきます。

覚醒は数値ではなく、ペースが重要です。
数値が小さければよりゆっくりと覚醒すれば良いし、数値が大きければ覚醒までの段階を細かく描写できます。

時々、一回では覚醒してこない人がいます。
催眠状態が気持ちよくて出て来たく無いのです。

この場合、慌てて何度も覚醒暗示を行うのは良くありません。
被験者が納得するまでゆっくりと寝かせてあげて、それから覚醒すれば大抵は大丈夫です。

初めての被験者は覚醒にどれだけ時間が必要かわかりませんから、施術の時間には覚醒の時間を多めに見積もっておく必要があります。

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三色ボールペン読書法

2007年9月29日

このブログを始めてすぐ、毎日更新するには書くときにネタを考えていては遅すぎることに気がつきました。

そこで、普段から気がついたネタをすぐ書き留められるように、携帯性の高いメモ帳を入手することにしました。
結局、ミニ5穴のシステム手帳にすることにしました。

この手帳を選ぶ過程で情報収集するうちに、三色ボールペン読書術というものにあたりました。
その時には特に興味も無かったのですが、仕事で短時間で資料を読み込む必要が出てきて、試して見ようと思いました。

早速ネットでLamy2000の4色ボールペンを購入し、届くまでに極めようと100円屋さんで4色ボールペンと本屋さんで三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫)を購入して今読んでいます。

まだ途中までですが、なかなか有効な方法のようです。
読書の方法以外にも、「技」を習得することについても書かれていて、催眠を覚えることに通じる部分もあります。

以前の記事で図書館の利用や電子データでの読書を勧めました。
この本では、線を引きながら読むことから、自腹で購入せよとしています。

さて、読書の話なのにカテゴリーが「作文」ではなく「仕組み」なのはなぜか…とお思いの方もいらっしゃると思います。
この方法は文章を要約する力をつけるものであって、ボキャブラリを増やすものではないと考えるからこのカテゴリーになりました。

例えば、他の術師の暗示文を文章に起こして、三色ボールペン読書法で読み直してみると、その仕組みが分かってくるでしょう。
また、自分の暗記文を同様にすると、うまくいかない訳や他人に説明するときのポイントなどが見えてくるでしょう。

読了したらまた書きたいと思います。

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カタレプシーの仕組み

2007年9月20日

マネだけではダメだと言っている手前、マネだけじゃないところを見せないといけませんよね。

ということで、今回はカタレプシーの仕組みの解説です。
当たり前ですが、これは私の催眠の仕組みです。他の人の仕組みと重なる部分はあるかも知れませんが、全く違う部分もあると思います。
そこの所は気をつけてください。

まず、カタレプシーとはどういう現象かを確認しましょう。

カタレプシーとは、外から与えられた姿勢を変えられないことでした。
一般的なカタレプシーと古典催眠のカタレプシーはちょっと違います。
古典催眠のカタレプシーは単純に姿勢が変わらないだけではありません。それは古典催眠では運動支配になります。
古典催眠のカタレプシーは、「固まる」という表現がぴったりな状況になります。

カタレプシーはいろいろな手法がありますが、全て仕組みは同一です。

  1. 最終形を被験者自身に創り出してもらいます。
    握った手が固まる場合は、手を思いっきり握ってもらいます。

  2. 意識を手中させます。
    通常は凝視法で集中させますが、他の手段でも構いません。

  3. 驚愕を与えて、間髪いれずに固い暗示を叩き込みます。

この仕組みを理解していれば、初めて見た他人の手法もコピーできる確率が格段に上がります。

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