大きな変化は段階的に

たぶさんのblog「催眠ではう・あい・ほげ〜」のたぶとらクイズ解答★で参考になる記事がありました。

被験者が能動的行動を起こす暗示はまず動機付けの暗示のあと、行動の暗示を入れると効果的…ということです。

人が能動的な行動をするときには何か理由(動機)があります。
後催眠等で動機付けをせずに何かをさせたときに、どうしてそんなことを?と聞くと適当な理由を答えるのもそのせいです。

逆に、動機付けをしない場合はその動機を被験者自身が考え出さなければいけない分、被験者の負担になります。
紹介したblogの記事は被験者の観点からその負担について記述されていて非常に興味深いです。

さて、ここではその先を考えてみたいと思います。
紹介した記事では、たぶさんは現象は現れるけど、自分にとって負担の少ない暗示は…というお話しでした。
たぶさんは稀に見る被験性の高い方ですから、多少下手な暗示でも反応してくれます。その分、たぶさんに負担がかかるのですけど。

では、被験性が低く負担を越えられないい被験者、またはその被験者の負担容量を超えた状態変化を起こそうとしたらどうすべきでしょうか。

大きな変化を一度に起こさずに、何段階かに分けて行えばよいのです。
床から机の上に100Kgの重りを上げることはできなくても、10Kgの重り10個を上げることはできます。
最終目標を机の上に100Kg乗っていることとし、10回に分けて作業すればよいのです。

催眠で大きな変化も同様にして行えば抵抗が少なくて済みます。
もちろん、何回に分けるかは被験者、シチュエーション等で変えていかなければいけません。

大きな変化の代表としてスキスキ催眠があります。
あれも「目が覚めると目の前の人が大好きです」と一気に行くよりも、段階を経た方が成功確率が上がります。

本人の大事なもの→対象者の衣服や手など→対象者自身

位の段階を経ればだいたい大丈夫でしょう。
もちろん、対象を移す時には被験者が納得する理由をつけなければいけません。
催眠状態の被験者が納得すればよいので、理屈が通っていなくても構いません。

変化が大きく、見栄えのする現象を起こすときには、参考にしてみてください。

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